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ドリュウズアーマーガア

来たぜガラル地方。
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ダブルレートにて使用。戦績は24勝5敗ですが、マスターボール級へ行くまで+1戦しかしていないので、この数字はあまりあてにならないかもしれません。(いちおうこれを書いている段階でマスターボール級32位)。

【概要】わざわざ「バンドリ」ではなく「ドリュウズアーマーガア」を謳っているのが気になることと思いますが、これは前作までと違ってドリュウズ単体の性能が爆上がりしているからで、まずはそのあたりから説明することにします。

~8世代ドリュウズのここがつよい~
①素早さ判定の仕様変更
素早さを変更する効果のある技や特性を使うと、そのターン中から適用されるようになった。
つまりドリュウズの横にバンギラスを交代出しで投げると、ドリュウズはいきなり爆速で走り出すということです。
この変更により選出の自由度が格段に上がり、具体的にはドリュウズ+アーマーガア(裏にバンギラス)のようなS操作役を前に置く択の広い出し方が可能になっています。

②そもそもS88が結構早い
S種族値の高いポケモン自体は少なくないのですが、FCランドロスやメガリザードンといった強力な構築パーツになりうる中~高速付近のポケモンが少なくなっている関係で、素ドリュウズがそこまで遅くありません。最悪高速アタッカーが出てきても裏からバンギラスを投げればなんとかなりますしね。

ダイマックス時の圧倒的な数値
ダイマックスをしたポケモンはHPが2倍。つまり耐久が2倍になるということなので、よほどの火力を出さなければ1撃で倒すのは非常に困難です。これにより、「1発耐えて重い一撃で処理する」という動きがしづらくなっています。また、「じしん」「いわなだれ」「アイアンヘッド」は全て威力130のダイマックスわざになるため、生半可な耐久では1発耐えることもままなりません。
もっとも数値の高さに関してはダイマックスポケモンに共通して言えることなのですが、ドリュウズの数値をさらに引き上げている要素が次の④です。

ダイマックスわざの追加効果が全部強い
「ダイアース(じしん)」は攻撃後、味方全てのとくぼうが1段階上昇。
「ダイスチル(アイアンヘッド)」は攻撃後、味方全てのぼうぎょが1段階上昇。
「ダイロック(いわなだれ)」は攻撃後、天候がすなあらしになる。
バンギなしで自己完結するダイロックが目を引きますが、それよりも上の2つがとにかく強力で、これを先制して撃つことは「リフレクター」や「ひかりのかべ」を貼りながら超火力技を撃つのと同義です。ダイマックスのHP2倍と合わせると、相手からすれば突然ドリュウズの耐久指数が3倍になるようなものなので、対処に困ってしまいます。①②で説明した通りドリュウズは先制攻撃を仕掛けられる確率が高く、しかもこれが3ターンも続く。


【アーマーガアとの並びについて】f:id:poketab:20191120070058p:plainf:id:poketab:20191120070105p:plain
「いかく」「くさタイプ」「かくとうタイプ」「S操作」をまとめて牽制できるすごいポケモン。順番に見ていきましょう。
まず夢特性「ミラーアーマー」によって「いかく」を跳ね返すことができます。跳ね返せるのはアーマーガアに入るぶんだけなので、ドリュウズ自体にはちゃんと「いかく」が入りますが、ガラルの「いかく」持ちはほとんどが物理ポケモンなので面倒くさいことには変わりないでしょう。
攻撃技は威力の高い「ブレイブバード」。威力が高いだけでなく、ダイマックスわざとして撃った場合には味方全員のすばやさを1段階上昇させる追加効果がついています。
そしてダイマックスを切らなくてもしっかり「おいかぜ」が可能、「ちょうはつ」で相手の「トリックルーム」も止められるとほしい要素が揃っています。ドリュウズがはがね技を打てるおかげで自然と「アイアンヘッド」のない強い構成にできるのが素晴らしい。


f:id:poketab:20191120070058p:plainドリュウズ
186(4)-186(244)-81(4)-x-86(4)-154(252) いのちのたま すなかき
じしん/いわなだれ/アイアンヘッド/まもる
準速サザンドラキュウコン抜き
ダイマックス時、ダイマックスサザンドラの珠かえんほうしゃ+珠ダメージ2回をだいたい耐え

〈解説〉上で言いたいことをだいたい言ってしまった。上からガシガシ殴りながら味方に耐久バフをかける新時代のエースポケモン。タイプ一致技2種類のダイマックスわざがちょうどB上昇とD上昇の効果を持っているという凄まじい噛み合い方で、半分くらいの試合でこのポケモンダイマックスさせていたと思います。言わずもがな全体技エースとしての掃討能力も健在で、別のダイマックスで全体を削ったあとに出すのも強力。
配分は砂なしで上から動ける範囲を可能な限り増やすためまず最速ロトムを抜けるまでSに振り、そこまでいくならということで最速。しばしばドリュウズミラーで突っ込まざるを得ないシチュエーションが訪れるのでそういう点でも強いのですが、初手で突っ込んで同速負けした場合その試合は負けなので覚悟しましょう。

f:id:poketab:20191120070105p:plainアーマーガア
205(252)-112(36)-126(4)-x-145(212)-88(4) たべのこし ミラーアーマー
ブレイブバード/おいかぜ/はねやすめ/ちょうはつ
194サザンドラダイマックス珠かえんほうしゃを確定耐え
〈解説〉ガラルの「おいかぜ」使いの中でもとりわけ優秀なタイプと数値を持っているポケモン。序盤鳥なのに。安全に動けるなら「おいかぜ」、ダメそうならダイマックスして「ダイジェット」を撃つとそれもS操作技として使えるので、非常に安定感がある。威嚇の効かない一致120打点も強く、序盤の展開・中盤のダメージレース・終盤の詰め筋までを全部こなしてくれます。
配分はS操作役としての安定性を重視して耐久にほぼ振り切りましたが、「おいかぜ」や「ダイジェット」後に相手の上を取れなくて困るシーンが目立ったのでSに回す配分も大いにありだと思います。詰め筋になることを意識して持ち物は「たべのこし」、技も「はねやすめ」採用。最後の枠はトリックルームPTへの申し訳程度の対策として「ちょうはつ」。

f:id:poketab:20191125001813p:plainバンギラス
176(4)-203(244)-131(4)-x-121(4)-113(252) じゃくてんほけん すなおこし
かみくだく/いわなだれ/りゅうのまい/まもる
りゅうのまいで最速100族抜き
おいかぜで最速ドラパルト抜き
ダイマックス時205ドリュウズの珠ダイアースを最高乱数以外耐え
A+2ダイアークでB4振りドリュウズを15/16の高乱数一発
A+1ダイロックでH振りダイマックスギャラドスを確定一発
A+1いわなだれでH振りダイマックスギャラドスを高乱数2発 すなあらしが1回入れば確定
A+2かみくだく+砂ダメージ1回でH振りの水ロトムを高乱数

〈解説〉とはいえ、バンギラスはいるでしょ、ということでバンギラス。上2匹の苦手な炎技への切り返し要員で、後投げ「すなおこし」によりドリュウズのSを即座に上げられるポケモン。しかし、実を言うとそれ以外に明確にやることがないので、タイマン性能の高そうな「じゃくてんほけん」「りゅうのまい」型を選択。ここの構成を工夫することでもう少し苦手な構築への抵抗力を得られるかもしれません。

f:id:poketab:20191125004437p:plainウォッシュロトム
157(252)-x-127-125-137(76)-141(180) オボンのみ ふゆう
10まんボルト/ハイドロポンプ/おにび/ひかりのかべ
準速ドリュウズ抜き
残りD振りでできるだけダイマックスサザンドラのダイアークを耐える(83%で耐える)

〈解説〉ここまでの3匹では相手の水タイプがきつい。水対策のポケモンとしては他に草タイプ・トリトドンなども考えられますが、今作は筆頭水ポケモンにひこう技を使用するギャラドスが存在しているため、ウォッシュロトムが自然な選択になると思います。相手のドリュウズに強く、単純に相手が突破困難になりがちなタイプ耐性をしているポケモンなので、このポケモンダイマックスさせて相手に負担をかけていくのも強いです。技は遂行技2つと、重くなりがちな格闘・ナットレイあたりに打ちやすい「おにび」、最後はサザンドラを意識して「ひかりのかべ」としました。全体的に言えるのですが、構築段階でトップメタの一角になるだろうと予想したサザンドラが意外と環境におらず、その点に関して配分や技構成でやや空回りしてる部分がありますね。少し無駄のある努力値配分にしてまでサザンドラを意識したのにこの仕打ちはひどい。最後の技枠は「まもる」でもいいと思います。

f:id:poketab:20191125005741p:plainパッチラゴン
191(204)-136(28)-111(4)-90-104(108)-116(164) じしゃく ちくでん
でんげきくちばし/かえんほうしゃ/みがわり/まもる
準速バンギラス+3
A-1先制でんげきくちばしでH振りのウォッシュロトムを確定2発
A-1先制でんげきくちばしでH振りのダイマックスギャラドスを確定1発(=A-1後攻でんげきくちばしで通常Hギャラドスを確定1発)
かえんほうしゃでH振りのナットレイを確定2発
B+1状態のみがわりがバンギラスのダブルダメージいわなだれを確定耐え
B+1状態のみがわりがA160ナットレイのジャイロボールを確定耐え
D+1状態のみがわりがC172水ロトムハイドロポンプを確定耐え
ウオノラゴンの道具なしドラゴンダイブを確定耐え

〈解説〉ナットレイや相手の水ロトムが重くなっているので、ロトムと差し替える形で選出できる2枚目の電気ポケモンパッチラゴンを採用。準専用技の「でんげきくちばし」は先制で撃つと威力が170になるというトンデモ技で、安全に打てれば相手に大きな負荷を与えることができます。採用理由からナットレイを意識した構成にしましたが、中途半端なSで扱いづらい部分もあったため、単体性能の高い「こだわりスカーフ」型の方が選出しやすくてよかったかもしれません。ナットレイ、結局「でんげきくちばし」で倒したし。サザンドラに縛られる点が重いのではないかという懸念があったのですが、サザンドラが全然いなかったので普通に活躍してくれました。

f:id:poketab:20191125005457p:plainトゲキッス
191(244)-x-116(4)-155(4)-140(36)-128(220) リリバのみ てんのめぐみ
マジカルシャイン/エアスラッシュ/かえんほうしゃ/このゆびとまれ
準速ウオノラゴン抜き
ダイマックス珠サザンドラのダイアークをだいたい2耐え(Dダウン込み)
ダイジェットでH振りのルンパッパを確定一発

〈解説〉最強のトップメタであるサザンドラの対策ポケモンです。わざわざ「ラスターカノン」持ちのサザンドラまで意識して完全に勝てるようにしたにも関わらずなぜかあまり選出できなかった。ニンフィアでないのはナットレイへ打点が高めな点・Sを高く設定しやすい点・ダイジェットでS操作役になるプランを取れる点などを評価したためです。
出せた試合はちゃんと活躍したので強さはあると思います。環境の推移を待て。


【選出】
先発:ドリュウズ・アーマーガア
後発:バンギラスロトム
が基本。困ったらこれでいい。砂に頼らなくてもドリュウズが先制できそうな時はバンギを変えたり、ロトムよりパッチラゴンの刺さりがよさそうな相手にはロトムをパッチラゴンにしたりという感じで。ロトムが刺さっている相手にはロトム・アーマーガアの初手も悪くないです。

【レンタルチームID】
0000 0006 8Y78 27
8世代ドリュウズの使用感などを試したい方がいたらどうぞ。
*レンタルチームのつかいかた
メニューの「VS」から「バトルスタジアム」へ行き、「レンタルチーム」→「レンタルするチームを管理」でコードを入力すればこの構築がつかえます。


【その他】
とりあえずドリュウズが強いことはわかったので、次は別の強力なエースポケモンを軸にした構築にしようかなと思います。
ヒントは「あく・ドラゴン」。それでは。